わたくしベースを少々嗜んでいるので今日は皆さんをめくるめくベースの世界を紹介したいと思っておりますw
基本的な話から・・。
バンドサウンドの中でベースは低音を出す楽器であります。
ギターより弦が太く、ギターが6弦に対しベースは基本4弦。
ギターと違い複数の弦を鳴らす「和音」が基本的に無く、1音づつ弾く単音楽器です。
ベースはギターに比べ音が低い分、音量も低く、アンプで音量をブーストせねばならずアラの部分もバレやすい。
なのでミスを恐れるあまり目立てないwライブなどでベーシストは動かない事が多いのはこのせいですw
音のレンジも狭い。
そんな背景からバンド内ではメロディよりコードを鳴らしてリズムに重点を置く「リズム隊」の役割が多いです。
悲しい事に「ギターに挫折したから」「ギタリスト人口が多くて」「ギターより簡単だから」「やると言うよりやらされる」と言う理由でベースを持つ人が多いです。
でも実際やるとどのパートより曲への影響が強く、ベースが下手だとバンド全体が下手に聴こえる等ベースほど挫折率の高い楽器は無いかもしれませんw
世の中の人はベーシストをもっとリスペクトすべきなんですよ!!wwwww
・・・ちなみに一番モテない楽器ですww
よくあるベースあるあるなんですが・・。
女の子「あの!~って曲弾いてみてぇ~!」
ベーシスト「いいよ」
~演奏~
女の子「ふ~ん。(何か思ってたのと違う)」
・・・・何故なのか!!?(泣
・・まぁそんなベースという楽器をメロディアスな楽器に押し上げたのがジャコ・パトリアス。
それまで「裏方」だった楽器が曲の主人公になる訳ですね。
これはかなり革命的な事で言うなれば「目立たないメガネの女性がメガネを外したら超絶美人だった」レベルの夢のある話wwwwww
でも残念ながらジャコは35で亡くなってしまいます。
なので今回はジャコの残したエッセンスを今に受け継ぐベーシスト、マーカス・ミラーを紹介いたします。
ジャズトランペットの伝説、故マイルス・デイビスのバンドのベーシストだっただけあってこの人の曲にはベースと言う楽器のすべてのテクニックが出てきます。
その中の代表的なテクニックの一つに弦を叩いて音を出す「チョッパー」、現代的に言えば「スラップ」ってのがあります。
ちなみにこのスラップを日本人で最初に弾いたのはいかりや長介で当時は「いかりや奏法」とも言われていましたwwww
元々スラップはラリーグラハムと言うベーシストがドラムの抜けた穴をどうにか埋めるために編み出した奏法でメロディ云々よりリズムやノリをキープする事が良しとされていた物で、その殆どが同じフレーズを繰り返すものでした。
それはマーク・キング、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、コーン、とかに受け継がれていきます。
要は「弦楽器の打楽器化」ですね。
叩く強さ、速さ、ノリに拘る分、フレーズの繰り返しでメロディックな部分はあんまりないです。
今回紹介するマーカス・ミラーはジャコ・パトリアス、ヴィクター・ウッテンとかのパーカッシブかつメロ重視なアンサンブル系ベーシストです。
それを踏まえ聴いて頂きたいのは「パワー」です。
イントロからいきなり凄いでしょ?ww
ベースをやった事なくても何か凄いのが分かると思います。
ベースをやった事のある人なら、何か分かんないけどスゲェ→何やってるんだろ?→マヂか!!?ってなると思いますww
声、歌が無いインストで代わりに「ベースが歌う」といえば分かりやすいと思いますね。
リズム部分はキーボードとドラム。
メロディ部分は殆どがベース1音。たまにサックスとユニゾンしたりするだけでサックスは殆どが休符w
基本ベース1本でここまで「歌モノ」に出来るんです!
どうでもいいですけどわたくしコピーできるようになるまで5年近く掛かりましたw